「水色屋根」 えとぶん アルザック・ネゾン
ひばりのこえが くるくるまわる
大きな虹のふもと
白いシーツが ゆらゆらゆれる
水色屋根の家に くらしていました
パンの上でとろける
オレンジクリーム
まっすぐなろうかから
しずかな台所へつづく
すべり台
きいろのあかりで
かべにうつるかたちは いつも同じ
カーテンのもようは
うらから見ると 色ちがい
いな光と つよい風
色がなくなって 形だけの木
二だんベッドの下は
ひみつのかくればしょ
かみなりがやむと
空とみどりだけ
どこまでもどこまでも ふたつの色
水色屋根は
つよい風でとんでいったのでした
あたらしい虹!
ひばりの声が くるくるまわる
大きな虹のふもと
ふたり乗りブランコと
生まれたばかりの妹と
新しい屋根の家にくらしました