「レゾン・デートル」
詞／Aruzak-Nezon ジャケット／夏萩しま
タンジェリンのシグナル
懐かしいウィードから
便りが届く、写真付きで
ちょっと不思議なの、今日
ーー 今、久しぶりにコーヒーを
飲みに出かけてる
チェーンストアのマグ
あの店ね、忘れもしない
湯気が酸味を包み込んで
ゆるく上がっていく
ーー 私はミルクティー濃いやつ
飲んでるの
スパイスの効いた、そう
ミルクの多い
間に雨の音が入る
ずっと続いてる
雨はいつからか温かい
マサラチャイの香りが
この季節を染めて
スパイスを多めに
ミルクも多めに
私のお気に入り
静かな部屋に
好みの色を満たして
離れているはずなのに
掌の中に居た
ーー 今度は一緒にお茶しよう
ーー それが今日の要件？
これもなかなかいいけど？
ーー いいけどね、でも
一緒のお茶もしよう
ーー それもなかなかよさそう
ーー じゃあ約束
ーー はい、じゃあね
遠くても近い
離れた場所、同じ時間
同じときにお茶してるのは
時空を超え始めたサインかな
雨の季節が終わったら？
ちょっと近くなろう
雨があがるまでもう少し
このままで
ゆっくり確かめてからね
本当に逢えるかしら？
